令和6年3月22日、八千代市議会の第1回定例会が開催され、28名の議員が出席した。
まず、議長の林隆文氏は開会を宣言し、各委員会からの報告を受けることとなった。議事日程のはじめには、総括審議が行われ、議案第1号から第35号まで一括して議題とされ、各議案の審査経過が報告された。
総務常任委員会の末永隆委員長は、複数の議案に関する審査報告を行った。特に、議案第1号は、マイナンバーカードに基づく個人情報の取扱いに関する条例改正であり、行政手続における番号利用が徹底されることが明示された。また、議案第2号では、消防職員の定数を232人に増員する旨が報告され、安全体制の強化が図られる。
次に、福祉常任委員会の立川清英委員長からは、福祉関連の条例改正の報告があり、特に議案第28号では会計年度任用職員の給与改定が提案され、具体的には年間給与の引き上げが見込まれていることが伝えられた。さらに、議案第14号では障害者介護給付費等審査会の委員増や正常化が重要視されている。
次に、国民健康保険の課題についても触れられ、最近の物価高騰と国保加入者の所得状況に基づく保険料の引き下げが求められている。議案第19号では、国民健康保険料据置の理解は得られたものの、さらなる負担軽減の必要性が訴えられた。また、議案第20号では、今回の補正予算計上に対し、多数の議員から厳しい意見が相次いだ。
さらには、地震からの復旧の重要性や、学校給食費の無償化に向けた取り組みの必要性が強調され、特に生活保護世帯についての配慮が求められた。議長からは議事進行がなされたが、多くの議員が生活の実態を反映させた意見を相次いで述べた。
最後に、大阪・関西万博の開催中止を求める請願についても議論が行われ、災害復旧の優先順位の観点からの意見が交わされ、今回の定例会では重要な政策課題が浮き彫りとなった。議長は閉会宣言をし、次回の議会に向けた準備が進むこととなった。