令和5年6月9日の八千代市議会定例会が開催された。議題として追加議案の提案があり、議会は市長の提案理由説明を聞いた後、一般質問に移った。
一般質問では、様々な議員が市の施策について質問を行った。特に、「時代に即した校則の見直し」や「地域公共交通の充実」に関する議論が目立った。
成田忠志議員は、特に高齢者向けの福祉政策や新型コロナウイルス感染症への対策を提案。そして、八千代医療センターに関する問題にも言及。五つの内科が休診中との指摘を受けて、市長は改善に関する進捗が報告されたが、まだ再開の具体的見通しが立っていないことが問題視されている。議員は、医療センターが地域医療の中核としての役割を果たすため、市と東京女子医科大学との協議を促進すべきだと強調した。
さらに、ブラック校則の見直しが求められる中、教育長は、校則の見直しに向けた努力を続ける方針を示した。昨年度実施したアンケートの結果を基に、各学校で校則改善の必要性を認識し、具体的施策に展開する意向を示した。
また、八千代市の農業政策についての質疑も行われ、農業従事者の減少、高齢化が進む中での課題や新規就農者支援の重要性が訴えられた。農業の持続可能性を高めるために、地域での食材自給自足や、有機農業への転換が求められた。
公共交通に関しては、コミュニティバスの導入についての期待が寄せられ、多くの市民が利用できる公共交通網の再考が重要であるとの指摘がなされた。市長は、公共交通計画の早期策定を目指す意向を示し、今後の計画に対する市民との意見共有の大切さを強調した。
最後に、各議員の意見を受けて、多様な市民のニーズに対応した施策を進めることが八千代市のさらなる発展につながることが期待されている。市長は、地域医療の維持や交通網の整備に関する議員の要望に真摯に向き合う必要があると強調し、今後の対応に活かす考えを示した。