令和5年6月、第2回八千代市議会定例会が開催された。
この会議では、菅野文男議員が6項目の一般質問を行い、その中でも公営水道の濁り水発生、消防本部のドローン利用、選挙投票率、空き家対策について特に焦点が当たった。
菅野議員はまず、公営水道の濁り水発生について指摘した。
今年の春、村上地区で発生した濁り水の事故は、市上下水道局の大きな問題となり、対応を求められる事態になった。
豊田和男事業管理者は、濁り水は水道管内の流速や圧力の急激な変動によって生じると説明。
令和4年度の発生状況も併せて報告し、今後防止策として水道管の洗浄作業を計画することを述べた。
次に、菅野議員は消防用ドローンの活用について、八千代市消防本部が導入したドローンの利用状況や新たな計画を問い質した。大澤浩一消防長は、ドローンの操縦技能者のさらなる育成を進め、災害対応能力を高める方針を示した。
また、選挙投票率の低下が深刻な問題として浮き彫りにされ、菅野議員は投票率向上に向けた啓発活動に関わることを求めた。
村田順儀選挙管理委員会事務局長は、主に若年層に向けた啓発活動を行っており、更なる努力が必要と強調した。
菅野議員は最後に空き家対策について、年間524戸の空き家が確認されており、市民生活の安全への影響から具体的かつ実効的な対策の必要性を提言した。木内健策都市整備部長は、行政代執行制度などに基づく取り組みを説明し、さらなる連携の強化を打ち出した。
濁り水や消防ドローンの活用、選挙投票率や空き家対策といったそれぞれの議題において、具体的な政策や施策の展開が求められている状況が明らかになった。今後も市民や議論を通じた意見交換が重要だとの認識が共有された。