八千代市議会は令和元年6月に開催された定例会で、さまざまな市民関心事について議論を交わした。
特に注目を集めたのが、東葉高速鉄道の運賃引き下げの要望だ。日本共産党の飯川英樹議員は、運賃引き下げの必要性を強調し、運賃が高いことが市民に与える影響について言及した。さらに、飯川議員は新たに市長が国土交通省出身であることから、市民の期待が高まっている中で、早急な対応を求める声を上げた。その後、小川勝企画部長は、経営安定化に向けて国に対して要望した内容を述べ、国からの具体的な回答は未だないと報告した。これに対し、飯川議員からは「運賃引き下げが実現しなければ単なるパフォーマンスではないか」との厳しい指摘があった。
次に取り上げられたのは空き家問題について。飯川議員は、綾部市での成功例を引き合いに出しつつ、八千代市における空き家対策の必要性を訴えた。田中剛都市整備部長は、現在676戸の空き家があり、その管理を進めていることを説明。しかし、今後はより積極的な施策の実施が期待されている。
また、八千代市の魅力発信について触れられ、豊田和男経済環境部長は市内産品の認定制度などの取り組みを述べた。さらに市の特産品や魅力を広めるための工夫が必要とされている。
最後に地域問題として、緑が丘周辺の公共交通機関に関する議論が行われ、田中剛都市整備部長は、公共交通の確保に向けた調整を進めていると述べたが、地域住民からの早急な要望には応えていく方針が求められている。