令和5年3月23日、八千代市議会は第1回定例会を開催した。
この会議では、服部友則市長が水道水の濁りについて発言した。市長は、3月6日に発生した濁り水により村上地区の市民に多大な不便と心配をかけたことを謝罪した。濁り水は3月16日に解消されたが、市民への補償準備を進めると述べた。具体的には、損害に対する賠償受付を3月24日から開始することを明らかにし、水道料金の減免措置も行う方針を示した。
さらに、議案の一括審議において、八千代市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正が報告された。この改正は、千葉県に準じてパートタイム職員の期末手当の支給割合を引き上げることを含む。末永隆総務常任委員長は、改正に伴う給与の引き上げが若年層を中心に行われることを説明し、可決に至った。
また、国民健康保険条例の一部改正案も提案され、保険料の引き下げを求める声が上がった。議案第11号では、令和4年度の一般会計補正予算が提出され、子育て世帯の保険料軽減が議論された。更に、学校給食の無償化を求める請願も審議されたが、いずれも賛成者少数で不採択となった。議員たちは、保険料の負担を軽減するための具体策が示されるべきとの意見を述べた。
迎えた追加議案の審議では、福祉常任委員会からの補正予算案が可決された。市は、コロナウイルスワクチン接種体制の強化に向けた支出を計上し、より多くの市民にワクチン接種が行き渡るよう努めていく方針である。議長は、「市民のニーズに応じた施策を推進し、効率的な財政運営を行う」と強調した。
最終的に、当日の審議は多くの議案が可決したものの、特に市民からの切実な声に応えるため、さらなる財政策や支援策の実施が求められていることに議員たちも同意できるだろう。議会はこのような市民の期待に応えられるよう、引き続き努力することが求められている。