令和元年9月9日に開催された習志野市議会の定例会において、各議員がさまざまなテーマについて一般質問を行った。その中で特に注目を集めたのは放課後児童会、そして新しい生涯学習複合施設に関する質疑だ。
藤崎ちさこ議員は、放課後児童会の利用児童数が夏休みの期間に増える実状を報告した。入会希望者数が240名にのぼるなかで、230名の受け入れが受諾された点について、市長の宮本泰介氏は夏季研修の充実を図り、支援員26名を雇用したと述べた。一方で待機児童数が89名に達している状況は依然として課題を残す。
また、藤崎議員は高齢者や障がい者に安心して生活できる街づくりの観点から、公共の場所でのバリアフリー化の必要性を強調した。市長が答えた通り、「平成26年に策定した基本構想に基づき、JR津田沼駅周辺を重点整備する計画で、バリアフリー化を進める」という方針が示された。
新しい生涯学習複合施設についても質疑があり、藤崎議員は、廃止予定の既存施設の利用者が新施設にスムーズに移行できるかを懸念した。しかし校舎の統合が進展し、地域の音楽文化を伝える拠点を目指す点は好意的に受け止められた。
また会計年度任用職員制度の導入については、院内で機能する職員としてのプロ意識や適切な待遇の必要性が議論された。市長は「新たな制度の導入が職員の育成につながることを願う」との姿勢を示した。
このように議会では、放課後児童会、高齢者支援、新生涯学習複合施設、そして公務員の労働環境改善と多岐にわたる議論が行われ、市民の利便性や生活の質の向上に向けた活発な意見交換が行われた。今後もこの取り組みが継続されることで、市民の安心・安全な生活環境が確保されることが期待される。