令和元年の習志野市議会では、子どもの命を守るための支援策や、就学援助制度の改善が主なテーマとして取り上げられた。実際に報告された児童虐待の相談件数は506件となり、児童虐待の防止に対する取り組みの重要性が再認識されている。
児童虐待が疑われる場合には、通告を促す体制が整えられ、さまざまな要因から生じるとされる虐待に対して、プライバシーに配慮しつつ迅速に対応することが求められる。本市では「いちはやく」のダイヤル番号189が導入されており、先進的な施策が進められている。
一方で、社会福祉協議会が実施する介護事業が今年度で廃止されることが報告された。介護事業の廃止によって、特に総合事業を利用していた48名の利用者が今後どのような支援を受けられるのかという懸念が残る。
特別養護老人ホームの入所待機者数が333名に達しており、この急増に対応するために特養の増設が求められている。特に年金による負担が大きい中、入所可能な施設の確保が急務である。
また、高齢者への移動支援が課題となっており、市内の交通機関利用におけるタクシー券の拡大など、さらなる支援策の必要性が浮き彫りになった。市長への要望として、交通機関の充実やバリアフリー化が求められる。
単車や自転車などの複数移動手段を持つことが重要になってきている中で、習志野市ではウオーキングアプリの「aruやく(あるくと)」が健康促進策として導入されているが、今後の利用者増加と普及促進の必要性が示唆された。
最後に、実籾小学校南側のいろは坂周辺では安全対策が求められており、特に手すりの設置や交通整理の重要性が継続して訴えられている。地域住民の声を反映した施策が期待される。今後の具体的な取り組みとして、地域の状況に即した政策や制度の拡充が重要になるだろう。