習志野市の令和3年9月定例会では、市内の新型コロナウイルス感染症対策が大きな焦点となった。
市瀬健治議員は、感染状況とワクチン接種の現状を質問した。市長の宮本泰介氏は、9月27日午前9時時点で高齢者(65歳以上)のワクチン接種状況を報告し、1回目接種が94.1%、2回目接種が92.7%に達するなど、国・県の接種率を上回る結果が出ていると述べた。
一方、64歳以下の接種状況についても言及。接種を希望する者は順次予約を受け付け、接種率は63.3%に達したとのこと。また、自宅療養者の状況も注視し、急増時には週300件の訪問を行ったと強調した。感染者の急増を受けての対応が必要である。
健康福祉部長の菅原優氏は、感染者数の状況とその影響について報告。8月中旬以降、新規感染者数が急増し、100人前後となる事態が続いている。しかし、その後は減少傾向に入っており、地域住民に対して感染対策の周知徹底を行う必要性があると述べた。また、今後も引き続き地域との連携を強化し、厳しい状況下での支援体制の構築が求められる。
関根洋幸議員は、習志野市後期基本計画におけるSDGsの位置づけについて質問。市の政策経営部長で竹田佳司氏は、SDGsの目標に基づき、各施策を展開・推進する考えを示した。具体的な取り組みとして、初の市民意識調査を実施し、SDGsについての意識や行動を把握することが挙げられる。アフタコロナの社会において、どのように市民や事業者と連携していくかが問われるところである。
さらに、荒原ちえみ議員は、今後のコロナ対応、特に感染者の自宅療養者管理についての強化を要請。保健所の業務が逼迫する中、自宅療養者の健康状況を確認するための支援体制が以前より重要視される。市民の不安を軽減するために、市も協力していくことが求められる。