令和4年12月8日、習志野市議会では、第4回定例会が開催され、さまざまな課題が議論された。特に高橋正明議員が提起した防災訓練の総括と自転車等駐車場の問題は多くの関心を集めた。
本年度の防災訓練について、高橋正明議員は、「9月11日の総合防災訓練は3年ぶりの実施で、多くの市民が参加した」と述べ、の参加者数が前年の倍近くとなったことに触れた。契機として、自助・共助が求められる中で地域の防災意識の高まりが重要であると強調した。これに対し、宮本泰介市長は、「市役所と地域の連携を強化していく方向性」が必要との見解を示した。
次に、自転車等駐車場の設置についての議論が行われた。高橋議員は、JR津田沼駅北口の一時利用駐輪場の閉鎖により、地域住民に与える影響を懸念し、「習志野市の現状と今後の方針を明示してほしい」と発言。市長も近隣自治体との協力の下、利用者ニーズを考慮した駐輪対策を進める方針を示した。これを踏まえ、駐輪場の不足による混乱を避けるべく、早期の対策が期待されている。
さらに、地域コインの活用についても議論が交わされた。高橋氏は、「地域コインの導入により地域経済を活性化させる効果が期待されている」と説明した。市長は、「地域コインの運用により、市民同士の交流促進や地域経済の循環を促す施策に取り組むことが重要である」とコメントした。
この他にも、荒原ちえみ議員による新型コロナウイルス感染症「第8波」への現状と対策や、体育館と特別教室へのエアコン設置について、今後の深掘りが求められる場面も見受けられた。音声情報やデータを基に、効果的な政策を進める必要が課題として浮かび上がる中、この会議では市民の意見を基にした行政の透明性向上が鍵となる。
いじめ問題への対応も欠かせない課題であり、教育委員会との連携が求められるところである。このように、さまざまな問題について議論が続く習志野市議会の展望には、市民のニーズに応える柔軟な政策が期待されている。