令和5年3月2日、習志野市議会で第1回定例会が開かれ、様々な議題が取り上げられた。特に、宮本泰介市長の政治姿勢や、米山則行前危機管理監の退職金問題について議論が行われた。市長は、前議会での発言を反省しつつも、責任を果たす覚悟を示した。
中山恭順議員からは市長に対し、退職金不当減額の問題として、元危機管理監が市を提訴した件について質問があり、これに対し市長は、「市として問題があるとは思っていない」と述べた。また、文化ホール建設に関する今後の進展も焦点に挙がり、多くの市議がその重要性を強調した。
谷津第5号踏切の解消については入沢俊行議員から提案があり、長時間の遮断が交通渋滞を招いているとして、早急な対策を求めた。市長は、「連続立体交差化が有効だが、物理的制約が多いためすぐには進められない」と説明した。さらに、ハッピーバス海浜線の停留所改編について、入沢議員は駅周辺の混雑緩和を訴えた。
都市計画道路、梅林公園周辺の整備が遅れている現状への不満も示され、今後の予定について説明があった。入沢議員は、市の環境対策に関して、地域の声を反映した施策の強化が必要だと意見を表明した。また、新型コロナウイルスに関連する取り組みについても言及され、市民の安全を守るための多様な方策を講じていることが強調された。
最後に、教育行政においては、教育格差を是正するための施策が講じられることが確認され、特に学習支援や認知症サポート養成講座の重要性が再認識された。全体として、各議員は市民の生活向上を目指し、行政に対して厳しい姿勢で臨んだことが印象的な定例会となった。