令和3年9月22日に開催された習志野市議会では、「放課後児童会」、「学習用タブレット端末」、「子どもの権利条例」といった重要なテーマが議論の中心に据えられた。児童福祉の確保と教育環境の整備が求められる中、各議員が具体的な取り組みを質した。
初めに、藤崎ちさこ議員は、「放課後児童会」に関する運営状況について質問した。今年の夏休み中も、支援員の力を借りて、感染症対策を施しながら児童会を運営していたことを強調した。更に、新型コロナウイルスワクチン接種の影響や、安心・安全な運営を確保するための支援の必要性を訴えた。
続いて、学習用タブレット端末の有効活用についても熱心な議論が交わされた。藤崎議員は、家庭でのネット環境の重要性を指摘し、学校教育での効果的な使用法について質問した。教育長である小熊隆氏は、タブレットの家庭学習の環境整備が進められているものの、使用環境に依存する生徒間に格差が生じる点についても懸念を表した。
また、子どもの権利条例の制定に向けた取り組みについては、他市と同様に扱いをお願いしたいとの意見が相次いだ。特に児童虐待やいじめが深刻な社会問題となっている中で、条例の制定は急務であるとの意見が多く、県外の事例を参考にしていく姿勢が示された。
不登校の児童や生徒への支援についても質問が多く寄せられ、特にピアサポートやオンライン講習の必要性が強調された。特別支援教育の現状や、地域問題への対応策も整っていることを示し、市民との対話を重視しながら施策展開を進めていく考えが示された。
更に、都市計画区域における地区計画の必要性や効率的な土地の利用についても、地域の特性に応じた計画が求められ、具体的な施策が議論された。相次ぐ豪雨による水害対策の必要性も確認され、安全対策を強化してほしいとの声が上がった。最終的には、習志野市が人に優しい成長を目指しながら、教育や地域福祉の面での向上を図る姿勢を強調し、明確な行動計画が求められた。