令和2年3月、習志野市議会の第1回定例会では様々な議案が審議された。
特に重点が置かれたのは、令和2年一般会計予算に関する質疑である。相原和幸議員は、鷺沼地区の土地区画整理事業における小学校用地の確保について質問した。市長の宮本泰介氏は、現在の鷺沼小学校の敷地が狭隘である点を指摘し、今後の児童増加に対応する必要性を強調した。
さらに、谷岡隆議員は幼児教育・保育無償化に伴う公立保育所等の市の負担について質問し、財源の確保についても言及した。小澤こども部長は、無償化の実施が市の負担を伴うが、その財源は地方消費税交付金を充てるとの説明を行った。国の負担割合や、地方自治体への影響が懸念されている。
また、会計年度任用職員制度への移行に関する質疑も行われた。谷岡議員はフルタイム勤務希望者の保障について触れ、市川総務部長は、応募者に対し希望にそって採用を進める方針を述べた。特に、フルタイム勤務を希望する職員の対応が重要視されている。
さらに、宮内一夫議員からは、JR津田沼駅南口の駐車場に関する関連予算について質問があり、6億4300万円の支出が計上されることが確認された。
今回の議会では、ただ財政負担が増加する中、教育や育成、そして福祉に対する配慮が求められる場面が多数見受けられる。市長は、今後も財政の持続可能性を維持しつつ、教育の質向上に努めることを示唆した。議案はそれぞれ所管の常任委員会に付託された。