令和5年12月の習志野市議会定例会において、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
特に、市職員の人材育成に関する取り組みが強調された。市長は、職員の能力向上を図るために研修を充実させ、特に管理職のマネジメント能力を高めることを重視していると述べた。外部講師を招いた研修もあり、ポジティブシンキング研修の導入が予定されている。また、専門職の確保が急務であることから、採用試験を前倒しに行い、受験者の利便性を高めていると報告した。
一方で、母子保健・子育て支援についても質問された。産後ケアの事業は、ショートステイやデイサービス型、アウトリーチ型を加えることで、さらなる充実を図る予定である。この取り組みにより、育児不安の解消や、医療的ケアを必要とする家族への支援が期待されている。また、街の質の向上として、現在進行中の5歳児健診の実施も争点の一つであった。市は、検討を進めており国の支援を得ることで実施を目指すと討議された。
また、空き家対策については、谷津地域で空き家の数が増加していることが指摘された。市は空き家の管理に関して所有者への啓発を進め、現地調査を行い、利用者の生活環境を守るための取り組みを強化することが求められた。途中で起る問題を未然に防ぐための対応策が必要であり、地域の防犯面でも危惧されると発言された。
さらに、ホールの再建設等を通じてのまちづくりに関する発言もあり、特に再開発事業に対する市民の関心が高まっている様子が見受けられる。
市長は、再開発事業の進捗を説明し、現在の計画の具体的な内容について説明し、特に駐車場の位置変更による影響などを言及した。先行募集を通じた参加の促進など、市民からの要望を反映する必要性には強調する姿勢が見られた。
このように、習志野市の進むべき方向が示される場において、市民の声に応えるための貴重な意見が交わされ、今後の施策に生かされることが期待される。