令和元年6月14日に開催された習志野市議会定例会では、複数の議題が取り上げられ、議員からの質問が相次いだ。特に、入沢俊行議員による市長選挙の結果の問いかけが注目を集めた。入沢議員は、自ら当選したことを振り返り、「約3分の2の票が宮本市長に政権移行の支持票だが、3分の1が他候補への批判票であり、市長はその受け止め方についてどう考えているのか」と問いただした。その返答として、宮本泰介市長は「市民からの多様な意見を真摯に受け止め、より良い市政を実現していく所存である」との考えを示した。
葬祭事業については、入沢議員が習志野市が行っている霊柩自動車運行や納棺品支給を廃止する計画について言及し、「家族葬の需要が高まる中、葬祭サービスは存続すべき」と主張した。しかし、市長は「近年の民間業者増加に伴い、葬祭事業の見直しが必要」との見解を示し、廃止に向けた方針を強調した。
ごみ袋の有料化に関しても議論が醸し出された。入沢議員は市民に負担を求めることに異論を唱え、「自治体はごみ収集業務を担う責任がある」と訴えた。宮本市長は、廃棄物処理法に基づく施策を進める重要性を指摘し、今後さらに調査研究を進めると語った。
さらに、旧市役所跡地の活用については、入沢議員が「市民の声を広く聞くべきだ」と提言した。市長は、今後市民に意見を求めながら、公開の議論を進める意向を示した。加えて、生涯学習複合施設の使用料については、申請未受理の高額化が各種団体の活動に影響を与えるとの懸念が出され、運営の透明性確保が求められた。
本日の会議では地域問題も取り上げられた。入沢議員は京成大久保駅西側踏切の安全対策や、登下校時の防犯対策について言及した。市長は、交通安全の取り組みを約束し、教員や地域住民との連携を強調した。
総じて、議会では市政のあり方や住民の生活に直結する問題が多く議論され、迅速な対応が求められている。今後も市議会は地域課題の解決に向け、市民の意見をしっかりと反映させて行動して欲しいとの期待が寄せられている。