令和4年9月6日、習志野市議会が開催され、新たな議案が審議された。議案に関する質疑が行われ、特に入札状況に関する問題が指摘された。特に消防本部消防訓練棟の建設工事においては、参加者4者のうち3者が辞退し、実質的に1社のみの落札となるという異常事態が報告された。入札参加者が少ない背景には、地元業者が参加できる条件が制限されることが要因とされ、地域の建設業界の意見が反映されていないという懸念が強く表明された。
また、入札に参加した株式会社ナカムラの経営状況が注目され、市内での過去の実績がない中での受注に対し疑問の声もあがった。市内の業者が育成されず、結果として外部からの業者に頼る構造に対する自省が求められた。
一方で、向山小学校の長寿命化に関する工事も議題に上がり、この工事のための入札参加者も少なく、市内の事業者に対する配慮の薄さが指摘された。市長は、施策として地元業者を支援する姿勢を強調したが、実際の入札での結果が反映されていないことが問題視された。入札の透明性、公平性、競争性の確保が求められる中で、市内業者への注目と育成の施策が急務であるとの意見が相次いだ。
最終的には、習志野市議会においては、今後の施策において新しいビジョンを持ち、地元企業の活性化を図るべきとの意見で一致した。特に公共事業における入札プロセスを見直し、地域経済を支えていく重要性が確認され、議会の質疑はその方向性を促すものであり続けた。