令和4年9月7日に開催された習志野市議会では、多くの議題が取り上げられた。特に注目されたのは、ごみ問題や放課後児童会、障がい者に優しい投票所の設置など、市民生活に直結する課題である。
ここで議論されたごみ問題では、宮内一夫議員が燃えるごみの有料化について発言。市民負担の公平性を保つために、新清掃工場の稼働をいつ正確に進めるかが焦点となった。市長の宮本泰介氏は、燃えるごみの有料化について「市民の意識改革を促し、廃棄物の減量化を図る」と意義を強調した。加えて、清掃工場から排出される溶融メタルの再資源化についても市の財源確保の観点から、他市での成功事例を調査・研究することを示唆した。
藤崎ちさこ議員は放課後児童会について、特に夏季の利用状況を報告した。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつ、運営の工夫がなされていることが述べられ、夏休み中には170名の児童が利用したことがわかった。放課後児童会と放課後子供教室との一体的な運営が今後の基盤であることが再確認された。
次に、障がい者に優しい投票所作りに関して藤崎議員が質問を投げかけた。一部の投票所には、スロープや車椅子用の記載台が整備されていることが確認され、今後も改善を進める意志が示された。特に筆談や代理投票の手法において、プライバシーへの配慮がなされるべきであるという意見も出た。
地域の安心安全な暮らしと多様性についての議論では、地域外国人の増加が取り上げられ、共生社会に向けた取組が模索されている。市の国際交流協会の活動が評価され、さらに多様化が進む外国人住民のニーズに応じた支援体制の強化が求められた。
最後に、旧庁舎跡地の活用についても流れがあった。市は文化ホールの建設を優先する方針を示しており、その世論も反映されていることから、今後の計画が注視されるだろう。