令和2年9月29日の習志野市議会では、各議員が様々なテーマで一般質問を行った。特に、関根洋幸議員は、ICTの活用と教育行政について質問を展開した。現在、デジタル庁が創設され、国を挙げてのデジタル化推進が期待される中、自治体としての取り組みが急務とされている。関根氏は、「ICTを導入しなければ、急激な人手不足と厳しい財政状況に直面する」と警鐘を鳴らした。市長の宮本泰介氏は、RPAの導入など具体的な施策を挙げながら、事務負担軽減を図る姿勢を示した。
さらに、関根氏はコロナ禍における教育行政についても言及。学びの保障の観点から、不登校の子供たちへの対応として、柔軟な教育手法やオンライン教育の恩恵が強調された。教育長の小熊隆氏は、「コロナによる臨時休校を受け、各学校で家庭学習を支援する施策を実施してきた」と述べ、今後もオンライン授業に対応する整備が必要と認識を示した。
入沢俊行議員は、台風や豪雨時の防災マニュアルの整備を求め、過去の不正開票選挙についても強い懸念を表明した。また、旧市役所跡地やエアコン設置事業にかかる不正疑惑が浮上し、市の透明性の確保が求められる中で、過去の問題を検証する必要性が指摘された。これに対し、市長は「今後の財源確保策の中で慎重に対応する考えを強調した。選挙管理委員会も不正に関して追及されたが、透明性と公平性をもって取り組む姿勢が求められる。
最後に、平川博文議員の質問では、習志野市のパイプオルガンの未来や音楽都市としての習志野市の文化の維持についての考えが述べられた。音楽の重要性について同議員は、市民にとっての大切な文化資産であることを示し、今後の施策に反映することの重要性が議論された。議会は一堂に、市民の信頼を得るための施策拡充の必要性を確認し、議会終了となったことが報告された。
この日の市議会は、多くのアジェンダが持ち込まれ、特に教育や防災に関する問題について市としての考え方が問われた。市民の声を受け止め、より良い施策を展開していく姿勢が、今後の課題として浮かび上がっている。