令和2年6月23日に行われた習志野市議会の定例会では、新型コロナウイルスに対する市の対応が詳細に議論された。
平川博文議員は、習志野市長・市議会議員選挙の開票結果に重大な疑念を持っていると述べ、過去の開票作業について指摘を行った。平成19年の千葉検察審査会の指摘を引用し、不正があったのではないかという懸念を表明した。市民の市政に対する信頼を守るためには、徹底的な調査が必要との意見を強調した。
また、平川議員は新型コロナウイルスがもたらす影響についても言及。国内の感染者数や死亡者数を挙げ、今後の秋冬における感染拡大に警鐘を鳴らした。特に習志野市内での感染者数のデータをもとに、早急な対策の必要性を訴えた。
次に、猛暑による熱中症対策として市内公立小中学校へのエアコン設置についても質疑が行われた。平川議員は、22億円以上の事業費がかかるこの対策に、元市議会議長と現副議長が関与している工事業者による利権介入の疑惑を挙げ、透明性を求めた。市役所公務員が議員利権に関与していた場合は、ぜひとも調査を進める必要があると訴えた。
さらに、新庁舎建設についても言及があり、購入した土地の動向や地震被害住宅の支援についても質問が上がった。当該地域の震災後9年が経過しているにもかかわらず、依然として対策が行われていない現状を批判した。
その他にも、習志野市長の土地売却の加速について不適切な見積もりが見受けられるとして、市民に対する説明責任を求めた。また、ボートピア習志野に関しては、営業不振による閉鎖が濃厚との見解を示し、その対策を講じることを要請した。このように、議会では終了の見込みが立たない問題が多く取り上げられた。
市長・市議会は、これらの要望を真摯に受け止め、今後の行動計画を示すことが求められる。平川議員が示した市民の信頼を損なわないための改善策が、迅速に進められることが望ましい。今後の対応について、市民の関心が高まる中、議会内での議論は続くこととなりそうである。
今後の対策としては、選挙や新型コロナウイルスに関する問題への対策が求められているだけでなく、具体的な行動に移すことが不可欠である。特に、透明性の確保と情報の公開が、信頼回復への第一歩とされる。市長は、これからの議会や市民とのコミュニケーションを強化し、より開かれた市政運営を行う必要があるだろう。