習志野市議会では9月12日に行われた定例会において、新型コロナウイルス感染症や地域の改善策など、重要な議題が討議された。
この会議で、新型コロナウイルス感染対策を中心に、市民の健康を守るための施策が求められた。例えば、感染者の急増に伴い、発熱外来へのアクセスが困難な中市長の答弁では、千葉県が検査キットの配布を再開したことが伝えられた。また、自宅療養を行う家庭に対する支援の必要性が強調され、特に無症状の家族に対しても検査キットを配布するよう求める声が上がった。
議題に上がった「いろは坂の改善」については、地域住民からの要望に基づき、非業の事故を防ぐための整備が必要との意見が続出した。市長は、道路の安全対策に向けてできる限りの改善を実施すると述べたが、具体的な場合においては、民間事業者との協議が重要になるとの見解を示した。
また、高齢者への見守り施策でも、地域のつながりを強化するため、見守りネットワークなどの支援体制作りが進められている。見守りが必要な高齢者を地域で支える取り組みが求められたが、今後の継続的な活動が焦点となる。特に、孤立した高齢者を守るためにも、相談窓口の周知が必要な旨が議員から提起された。
教育問題の一環としては、学校給食費の無償化に関する議論が続けられ、複数の議員が支援対象の拡大を求めた。市長および教育委員会はこの件に対する積極的な取り組みを約束したが、全国で進行する給食無償化の動きに合わせ、さらなる具体策を示すことが期待されている。
さらに、陸上自衛隊に関しての質疑も行われ、オスプレイの安全性について懸念が示された。市長は安全確保の重要性を強調し、防衛省との連携を深めると約束した。
全体的に、習志野市議会は地域の声に敏感に反応し、民意を反映した施策改善が必要であるという印象を与えた。市民の生活に直結する重要な課題について市の立場が確認されたことは、さらなる施策の進展を期待させるものだった。