令和2年3月6日に開催された湯沢市議会定例会では、高橋達市議が一般質問を行い、地域振興と市民サービス向上に関する重要な議題が取り上げられた。
高橋市議は、最初に老人クラブについて言及した。鈴木俊夫市長によると、老人クラブの会員数は減少傾向にあり、その原因として新規加入者の減少と高齢化が挙げられた。平成27年度には3,881人だった会員数が、今年度には2,965人にまで減少した。この傾向を受けて、市は老人クラブが地域づくりの支え手として重要であると強調した。また、活動を支援するための助成制度も存在し、引き続き高齢者の社会参加を促進するよう努力する意向が示された。
次に、高橋市議は図書館の役割に関する質問をした。市長は、図書館が地域活性化の中心になることが期待されていると述べ、現在図書館の市長部局への移管は行われていないが、その可能性も含め今後慎重に検討していくと答えた。図書館は書籍の提供のみならず、地域の文化を支える重要な役割を果たすため、もっと多様な機能を充実させる必要があるとされた。
また、プログラミング教育の必修化についての質問もあった。教育長は、ICT環境の整備が進行中であり、令和２年度中に高校まで整備を進める計画であると答弁した。今後の課題として、教員の研修も重要であるとされ、効率的な授業実施を目指すことが強調された。
最後に、高橋市議は山岳資源の活用に言及した。市長は、虎毛山の開山90周年記念イベントを予定していることを述べ、地元の観光資源として山岳活用を重視していることを説明した。地域活性化に向けての具体的施策を今後も検討していく意向が示された。
議会の議論を通じて、湯沢市は地域の課題を解決するためにさまざまな取り組みを進めており、市民生活の向上に向けた重要な一歩であると考えられている。