令和5年第3回湯沢市議会定例会において、様々な議題が議論された。
最初に議題に上がったのは市町村合併の効果についてである。市長は、合併当初に掲げた七つの項目に基づき一定の成果があったと述べた。しかしながら、人口減少など課題もあることを認識している。また、旧市町村ごとの取り扱いに違いがある事務事業についても触れ、流雪溝の運営や消防団の対応が地域によって異なることがあると説明した。これに対し、議員はさらなる統一性の必要性を強調した。
次に、ゼロカーボン推進に向けた取組について議論された。市民会議を通じて、住民の意識と行動の変容が重要であるとの指摘があった。本市は現在、計画を策定中であり、地熱発電の地産地消も視野に入れた取組を進める必要があるとされ、地域資源の活用の方向性が示された。市長もこれに賛同し、地域の特性を生かした施策を進めていく考えを述べた。
また、教育長はジオパーク教育の重要性について言及し、地域の特色を活かした教育課程の編成に取り組んでいると報告した。体験型学習や地場産業との連携を深め、食育の推進に取り組む計画も述べられたが、教諭の指導頻度の課題も浮上した。
続いて、落雪事故防止策として、昨冬の相談件数が把握され、空き家問題にも言及された。市は渡し管理者への説明会を通じて、適切な管理をお願いしている。
最後に、道の駅おがち小町の郷周辺整備事業については、地域資源の活用促進や観光客誘致への期待が寄せられた。実際に行われた整備内容を行政として的確に把握し、市民との連携を深めることが強調された。市は引き続き、観光振興と地域活性化の両立を目指して取り組んでいく旨が確認された。