令和6年3月5日、瀬戸市議会において一般質問が行われた。
本日、大きな議論の中心は交通、特にコミュニティバスの拡充に関する内容である。原 誠議員は、地域公共交通の拡充が交通弱者にとっての住みやすさに与える影響について質問した。その中で、高齢化社会における移動手段の確保が重要であり、コミュニティバスの路線整備や運賃体系の見直しが必要と強調した。「高齢者や障害を抱える人々が安心して外出できる環境を整えることが求められます。」と述べ、利用者の利便性向上の具体的な施策を提案した。
また、新井亜由美議員の質問は、保育園についてであった。彼女は現状の保育の質と、待機児童の問題について触れ、特に公立施設の有効活用が重要であることを指摘した。「公設の保育園では定員に空きがあるにもかかわらず、なぜ待機児童が減少しないのか」と問いかけ、保育士の確保や運営体制の改善が急務であるとの見解を示した。
さらに、森林環境譲与税についても触れられた。馬嶋みゆき議員が質問し、「森林整備には譲与税を十分活用する必要がある」と訴えた。彼女は、地域の森林がもたらす公益的機能の重要性に触れ、税金の使途に関しても透明性が求められると述べた。
次に、池田信子議員がペットの防災について質問した。避難所におけるペットの受け入れ態勢や、同行避難の重要性を訴えた。特に避難所の運営においてペットを受け入れるための準備が大切であり、具体的な実践例を挙げながら提案がなされた。おおいに課題が挙げられ、地域での共通認識が必要であることが再確認された。
そして、山内精一郎議員が第6次瀬戸市総合計画についての進捗と今後の施策について質問し、教育の充実が地域の魅力向上につながる点を指摘した。新たな学校建設や地域連携の強化が求められる中で、独自の教育プログラムを推進することが市の発展に寄与するとの見解を示した。
全体として、議会では、交通・保育・環境保全・高齢者支援といった多岐にわたるテーマが焦点となり、また、それに対する具体的な施策の必要性が共有された。市の今後の政策において、個々のテーマに対する実践的な取り組みが進むことが市民の生活向上につながることが期待される。