令和6年第3回春日井市議会定例会が開会され、市長の石黒直樹氏が冒頭に挨拶を行った。市長は、本年度の新型コロナウイルスワクチンの定期接種に向けた準備を進めていることを強調した。また、議会では補正予算など計39件の議案が提案されている。
本定例会においては、令和6年度の各会計補正予算が重要なテーマの一つとして位置付けられている。具体的には、一般会計の補正予算について、令和6年度春日井市一般会計補正予算(第3号)が提案されており、金額は4億6,074万7,000円で、総額は1,233億5,283万4,000円とされている。この中には、新型コロナウイルスワクチンの定期予防接種に関する経費が含まれており、特に高齢者や障害を持つ方々が接種の対象となる。
また、公共下水道事業会計補正予算(第1号)も提案されており、名鉄小牧線を横断する雨水管渠整備事業に係る事業費の補正が含まれている。この工事は、都市計画道路鷹来線との整合を図りつつ進められる予定である。加えて、議案として春日井市の職員給与に関する条例の一部改正も提案されており、災害対策業務に従事する職員に対して特別手当が新設される見込みだと岩井淳治総務部長が説明した。
さらに、消防団員の公務災害補償条例の改正や市税条例の改正についても取り上げられ、税の減免措置が職権で行えるよう改正が進められることが示された。今後、これらの議案は議会での審議を経て采配される。
熱中症警戒に関しても、市ではいくつかの公共施設をクーリングシェルターとして用意し、市民の避難対策を講じる旨を市長が述べた。特に市民の健康と安全を守るための取り組みが強調されている。
このような中で、令和6年度の一般会計、公共下水道事業会計の補正予算、それに関連する条例改正が議論されており、各議案は市の今後の運営に直接的な影響を与えるものとして注目されている。議事の進行に関しては、議長の加納満氏が積極的に進めていく姿勢を示している。