令和5年3月の瀬戸市議会定例会において、市の予算大綱と関連施策についての代表質問が行われた。主に、令和5年度予算編成の背景にある経済動向や、骨格予算の意義、さらには市長の市政運営の成果について深く掘り下げられた。
代表質問を行った山田 治義議員は、経済動向についての質問を投げかけた。「市長の2期目はコロナ禍に翻弄された」とし、本市の経済動向の認識と分析について尋ねた。また、市税収入の増加についても言及し、如何なる経済状況が反映されたかを求めた。市長の伊藤 保徳氏は、税収の増加がコロナ回復に伴う好調な経済状況に基づくと説明した。
また、骨格予算についても触れられた。山田議員は、中期事業計画に沿った施策を新市長に委ねる意義を問うと、伊藤市長は骨格予算が新市長の判断を重視したものであると強調した。
さらに、伊藤市長の市政運営の成果についても議論され、「第6次総合計画が道半ばである」と指摘し、その達成度の自己評価を求めた。市長は、都市像ごとの施策推進に努力していると述べた。
次に、長江 秀幸議員が従い、予算大綱及び市政運営の基本方針について質問した。特に、実質的な予算増加、義務的経費の増加を背景に、経済状況の分析や市民にとっての利便性向上への取り組みを評価した。
財政運営や公共施設の整備、また人事管理についても質疑が重ねられた。市長は、財政の健全性を謳いながらも、従来の施策に従い、適切な運営を進めているとの見解を示した。さらに、外部資金の利用についても積極的に進め、民間資金の活用を図る考えを明かした。
最後に、浅井 寿美議員が質問を行い、「市民生活を守るための施策や、新型コロナウイルス感染症への対策をどう認識しているか」を問うた。市長は、新型コロナに関連した予防策と医療体制の整備を継続していく意向を示した。
全体として、令和5年度予算に向けた市の取り組みは、経済回復に向けた施策に向けた計画が進められており、具体的な指標とともに、今後の市民生活への影響が注目されるといえそうだ。