令和5年11月8日、瀬戸市議会は第2回臨時会を開催した。
議題として、名誉市民の推挙及び一般会計補正予算が審議された。
最初に議論されたのは、藤井聡太氏を名誉市民に推挙する議案である。
市長の川本雅之氏が、藤井氏のこれまでの功績を称え、「彼は将棋界の初の八冠を達成した」と強調した。
藤井氏は、平成14年に瀬戸市に生まれ、若干10歳で将棋の世界に入った経歴があり、名誉市民推挙は市の文化振興にも大いに寄与するものである。
質疑応答はなく、議案は委員会の付託を省略し、討論もされないまま、全会一致で可決された。
次に、第64号議案「令和5年度瀬戸市一般会計補正予算」が議題となった。
この補正予算には、名誉市民推挙に伴う費用が含まれ、予算の歳入歳出はそれぞれ85万円の追加が提案されている。
行政管理部長の松崎太郎氏は、予算における費用の内訳を詳細に説明し、「これにより市民の誇りとなる藤井氏の功績を顕彰する」と述べた。
この補正予算も質疑は無く、委員会での審査を経て、可決となった。
市長は閉会の挨拶で、今回の臨時会での議決に感謝し、「藤井氏が県内外の将棋文化振興に貢献を果たすことを期待している」と述べ、今後の指導を仰ぐ姿勢を示した。
議会は全ての案件を終了し、午前10時49分に閉会した。