令和3年5月10日、瀬戸市議会の第1回臨時会が開かれ、各議案の審議が行われた。
市長の伊藤保徳氏は、今回の臨時会で請負契約の変更や令和3年度補正予算、専決処分の承認が審議される旨を説明した。
特に、幡中南菱野線外の道路改良工事請負契約の変更については、市民生活に直結する重要な議題であるとの認識が示された。
都市整備部長の大森雅之氏は、契約金額が約1億9,930万円に増額される変更内容を説明し、地域の交通向上につながると強調した。
次に、令和3年度一般会計の補正予算に関して、行政管理部長の尾島邦彦氏は、コロナ対策を含む様々な施策のために3,596万5千円の追加が必要であると述べた。
特に注目すべきは、休日診療所の指定管理料の追加や新型コロナウイルス感染防止対策のための啓発物品作成にかかる費用である。
予算は398億7,454万3千円に達する見込みで、地域医療への配慮から重要な補正であると言える。
その後、提出された議案に対して質疑が行われ、各議案はすべて全会一致で可決された。
やりとりの中で、議員からは新型コロナウイルス感染症による影響に対する心配も表明されたが、経済活動との両立を目指す施策の重要性も再確認される場面が見られた。
補正予算の実施にあたっては、透明性と市民への周知が求められる。
さらに、議員提出の条例案、瀬戸市自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例についても議論された。
この条例の目的は、自転車利用者の責任を明確にし、安全な利用環境を整えることであり、市民との意見交換を基にした製案であるため期待が寄せられている。
臨時会の最後には、冨田宗一氏の議長辞職が承認され、新たに宮薗伸仁氏が議長に選出された。
選挙によって選ばれた副議長には小澤勝氏が就任し、新しい体制での議会運営が期待される。
これにより、議会と市民の距離を縮め、市民の信頼を得るための活動がさらに進むことが求められる。
このように、本臨時会は市の未来を見据えた重要な議案を審議したことで、議会の動向が注目されることとなっている。