令和4年5月10日、瀬戸市議会は第2回臨時会を開会した。
この日の議事は、いくつかの重要議案が審議され、注目を集めた。
特に、議員報酬や職員給与に関する条例の一部改正が議題となった。
対象となった第33号議案では、議員の期末手当を年0.1月分引き下げる改正案が審議された。
これは、令和3年8月10日の人事院勧告を基に、支給割合について見直しを行うものである。
行政管理部長の松崎太郎氏は「改正内容は、議長や副議長を除く常任委員会の委員長ほか、その報酬の見直しである」と説明した。
次に、第34号議案についても同様の人事院勧告を受けた特別職の給与の改正案が示された。
市長・副市長・教育長の期末手当を年0.1月分引き下げる措置が講じられる。
第35号議案では、一般職員の給与に関する改正が審議され、職員の期末手当が年0.15月分引き下げられる。
審議では、一般職と会計年度任用職員のカットについて議論が交わされ、特に会計年度任用職員の扱いに関しては異なる視点が示された。
続いて、第36号議案、令和4年度一般会計補正予算についても説明があり、補正としてデジタル推進事業や教育環境整備の関連費用が追加されることが報告された。
また、報告された内容によると、補正の歳入が1億35万円追加され、総額402億4,571万3,000円に達する見込みである。
市民生活部長の藤井邦彦氏は、税制改正に関連する専決処分に関する承認を求めた。この承認は地方自治法に基づいて行われる。
その他、議長辞職と新議長選挙の件も議題に上がり、宮薗伸仁議長の辞職が許可された。
新たに水野良一議員が議長に選出され、高島淳議員が副議長として選ばれた。これにあたり、選挙では水野議長が23票を得て当選した。
議会は、全議員を公民館など7カ所で行われる「せとまちトーク」に派遣することを決定し、その中で市民との対話を通じた意見収集を重視する姿勢を強調した。
こうして、重要な人事や予算が承認され、議会は一歩前進した。