令和元年6月24日に開かれた瀬戸市議会では、一般質問を中心に多くの議題が討議される中で、近年のごみ減量化や災害対策が特に重要なテーマとして浮上した。特に、三宅聡議員は、環境問題に関連してごみ減量化の重要性を強調した。
三宅議員は、瀬戸市のごみ減量化対策について質問し、市民生活部の藤井邦彦部長がこれに回答した。藤井部長は、最近5年間のごみ排出量はほぼ横ばいであるとし、家庭ごみの減量に向けた啓発活動を行っていると述べた。また、廃棄物処理基本計画の中間見直しについても言及し、「プロジェクトを通じて市民の意識向上を図ります」と発言した。
加えて、富田宗一議員は、風水害に関する災害対策についての質問を行った。市民に対する避難情報の発信体制や、避難場所について細かな対策を求めた富田議員に対して、危機管理監の森山修次氏は「早期の避難行動を促していきたい」と述べ、日常的な教育活動の重要性についても言及した。特に、危険箇所の検証や、避難所開設のスムーズな対応が必要であるとの見解が示された。また地域コーディネーターの役割については、平時から地域との連携が求められると強調される場面もあった。
一方、馬嶋みゆき議員は子育て環境の向上に関する質問を行い、幼児教育・保育の無償化に関連する対応について尋ねた。健康福祉部長の水野典雄氏は、無償化の対象者や施設について広報活動を強化する姿勢を示した。また、待機児童解消に向けた具体的な施策や保育士不足の問題についても言及があり、実行可能な対策が求められた。
さらに、高島淳議員は、新たに開校予定の「にじの丘学園」に関する準備について質疑。進行中の計画や地域との連携について意見を交わし、教育環境の整備に向けて市の取り組みに期待を寄せた。特に、教職員の負担軽減や引っ越し作業の管理が今後の重要な課題であるとの認識を示した。
会議の終わりに、市長の伊藤保徳氏は、市民の満足度向上に向けた施策の必要性と、これからの瀬戸市のまちづくりへの期待を語った。市民のニーズに応え、地域密着型の施策を推進することが求められている。