令和4年瀬戸市議会第3回臨時会が、10月24日に開かれた。
会期は本日のみと決定し、主に令和4年度の一般会計補正予算が審議された。
市長の伊藤保徳氏は、挨拶の中で補正予算の内訳について触れ、未来の市民生活の支援を強調した。特に、エネルギーや食料品の価格高騰対策は今回の予算案の重要な柱となっている。
松崎太郎行政管理部長から提出された第58号議案は、11億7千802万円の補正を含み、全体の歳入歳出は436億9302万円となる。一部は国の補助金を基にした生活支援金として、1世帯に5万円の給付を行う。
田中翔子氏が質疑の場で、今回の補正予算が生活困窮世帯への支援を強化しているとの見解を示す一方、原田学議員は、支援対象に幅を持たせる必要性を指摘した。特に、児童を育てる世帯への支援のみでは十分でないとの意見だ。
追加される補正予算は、アーティストや農業生産者への助成金も含まれる。松崎部長は、具体的には文化活動に寄与する補助金を取り上げ、エネルギー価格高騰問題への対応策をもう一度解説した。特に、飼料代の高騰が農業に与える影響について重要な点を挙げた。
審議の中で、議会は賛成多数で第58号議案を可決した。その後、伊藤市長は議員からの意見を尊重し、適正な施行に努めると約束した。
この臨時会の会期は1日限りで終了し、議長の水野良一氏は、議決を終えて閉会を宣言した。市民生活を支えるための新たな施策が盛り込まれた補正予算が、今後の実行を待つ。