令和5年12月の瀬戸市議会では、地球温暖化対策や経済成長、子どもたちの健康を守る施策について多くの議論が交わされた。最初に、長江秀幸議員が地球温暖化対策の進捗状況を問うた。市民生活部長の篠田康生氏は、瀬戸市の再生可能エネルギー導入状況について説明し、2050年までの実質ゼロ目標に向けた取組を強調した。「本市は再生可能エネルギーの導入を進めており、ビルのエネルギー効率を高めるゼロエネルギービル(ZEB)の認証取得に成功している」と述べた。
次に、山内精一郎議員が第6次瀬戸市総合計画について質問。経営戦略部長の駒田一幸氏は、「活力ある地域経済と豊かな暮らしを実現するため、企業の再投資や新産業の創出に注力している」と述べた。特に、雇用創出の観点から中小企業の振興が重要であると訴えた。
続いて、黒柳知世議員が子どもたちの健康を守る施策について質問した。熊谷由美健康福祉部長は、乳幼児健診の受診率が95%を超えていることを明らかにし、健康相談を通じた充実した支援体制を説明した。「講話の機会を活かし、保護者向けの啓発を進めていく」との意向を示した。
さらに、三宅聡議員は消防団の現状について議論を展開。消防長の勝股淳氏は「消防団員約240名のうち、10分団が定数に達していない」と実態を報告した。安全確保のため、消防団員の育成に力を入れていると述べ、今後も団員確保に向けた取り組みを強化する意向を示した。
最後に、浅井寿美議員が瀬戸市の地下水におけるPFAS汚染の問題について発言。市民生活部長の篠田康生氏は、「地下水からの汚染値は暫定目標値を下回っているが、引き続き監視していく」と応じ、対策の重要性を強調。市民に対する影響を鑑み、調査を継続する方針を伝えた。