令和5年3月7日、瀬戸市議会は3月定例会を開催し、重要な問題についての一般質問が行われました。
池田信子議員は「人と動物が共生する環境づくりについて」質問しました。特に動物愛護管理法の改正と動物愛護管理担当職員の配置について言及し、スタッフの人数が2人から3人へと増加したことを報告。市の対応策として、地域猫活動や動物愛護センターとの連携を強化する必要があるとの認識を示しました。また、地域住民の理解を広げるための補助金や支援制度の必要性も強調しました。市民生活部長の藤井邦彦氏は、地域住民との連携が大切であると述べ、今後の取り組みについて期待感を示しました。
次に、薪ストーブ利用の現状について、再び池田議員が取り上げました。薪ストーブの設置状況や煤煙被害について市民からの相談の増加が懸念される中、適切な管理や注意喚起の必要性が訴えられました。市民生活部長は、これまでの対応策や注意喚起に関する取り組みについて報告しました。
高齢者政策に関しては、「高齢者が生きがいを持って活躍するまちづくり」というテーマで、介護の負担と就労の両立支援の必要性が話し合われました。馬嶋みゆき議員は、介護を担う家族の視点が重要であり、地域や相談窓口の周知を強調しました。最も骨子となるのは、介護離職を根本から解決するため、地域住民とのつながりを促進する努力の必要性です。
三宅聡議員は、「瀬戸市国民保護計画」について質問しました。具体的には、武力攻撃事態を想定し、市民の保護措置がいかに実施されるかという点に焦点を当てました。危機管理課長の白木秀典氏は、緊急時の迅速な対応を確保するための取り組みを述べ、特に市民協力の重要性についても明言しました。市は、国民保護計画を基に、関連機関と連携し、市民の生命と財産を守る準備を進めていることが強調されました。
懸念されるのは、国や地域の情勢が変わる中、市の保護計画がどのように適応されるかです。市民に安心を感じてもらうためには、平時からのしっかりとした備えが不可欠であるとも言えます。
議会では各議員が多様な課題を提起し、市の今後の方向性を探る有意義な討議が行われました。市民生活の向上や安全確保に向けた取り組みが一層期待されるところです。