令和4年6月9日、瀬戸市議会で行われた定例会において、バス通学の見守り体制や地震災害対策、観光振興施策に関する重要な質問が交わされた。特に、馬嶋みゆき議員は大規模地震に対する対策を強調し、避難所機能の強化が求められている現状を説明した。災害時の電源確保や情報収集手段の強化についても言及し、本市が取り組むべき具体的な施策を提案した。
また、長江秀幸議員による観光振興に関する質問では、観光地としてのイメージの向上策が議論された。特に、地域資源である陶磁器や将棋を観光の目玉として発信する方策が提案され、その具体的な施策としてSNSなどを通じた情報発信が計画されていることが示された。
松原大介議員は、にじの丘学園の増築問題に取り組み、学校の容量について現状を分析。今後の児童数の増加が予測される中での課題や適正規模について議論し、地域の持続可能な発展を促進するための提案を行った。また、バス通学時の見守り体制の安全性やその必要性についても指摘し、地域の合意形成の重要性が再確認された。
さらに、福祉サービスに関する質問では、高齢者や障害児を対象とした支援体制の現状も報告。地方自治体としての責任や国の基準に対する柔軟な運用の重要性、また日中の支援サービスの同時利用についてのニーズが強調され、市民に寄り添った政策の必要性が浮き彫りになった。
市長や教育部長らの発言を通じて、具体的な課題解決に向けた意見が交わされた本会議は、今後の施策における方向性を示す有意義な場となった。市は、引き続き地域のニーズに応え、居住環境の整備や福祉サービスの充実に努めていく姿勢を示した。