令和6年5月10日、瀬戸市議会第1回臨時会が開かれた。
議会においては、物件の買入れや損害賠償に関する重要な議案が審議された。市長の川本雅之氏は、開会挨拶で、提出した議案の概要を示し、物件買入れ、損害賠償、令和6年度補正予算についての重要性を強調した。
特に、第37号議案の「災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車(Ⅱ型)」の購入が大きな焦点となった。消防次長の坂井久徳氏は、この消防ポンプの装備により、災害対応能力が向上する点を説明した。この新型ポンプは、圧縮空気泡消火システムを採用し、従来の装置に比べて水の使用量を抑えつつ、効果的な消火活動が可能である。
第38号議案の救助工作車についても、坂井氏が詳細な説明を行った。新型車両では、四輪駆動方式が採用され、キャビン内の空間も広く設計されている。加えて、充電式の軽量救助機材が導入され、効率的な救助活動が期待されている。
次に、経営戦略部長の冨田和宏氏が、第40号議案の「令和6年度瀬戸市一般会計補正予算(第2号)」を説明し、事故による損害賠償金の追加を取り上げた。この議案も質疑なく可決された。
また、議長の辞職願が提出され、柴田利勝氏の議長辞職が議決された。新たに正副議長が選出される運びとなり、小澤勝氏が議長に、西本潤氏が副議長にそれぞれ選ばれた。新体制の下での議会運営が期待される。
一連の議案は全て全会一致で可決され、議会は円滑に進行した。最後に市長が閉会の挨拶を行い、議会運営に対する感謝の意を表した。市政の発展に向けた議員の協力が求められる中、今後の市議会の活動に注目が集まる。