令和2年瀬戸市議会12月定例会が開催され、市長の伊藤保徳氏が開会の挨拶を行った。
本定例会では、議員報酬の条例改正、職員給与の改正、さらには令和2年度補正予算案の審議が行われた。
市長は冒頭の挨拶で、「本定例会では、条例の修正と複数の予算修正案を審査する」と述べた。
特に、最初に審議された第97号議案について、行政管理部長の尾島邦彦氏は、「議員報酬の一部改正は人事院勧告に基づくものである」と説明し、期末手当を年0.05月分引き下げる内容であることを指摘。
第98号議案については、特別職の職員給与に関する条例改正が提案されており、市長や副市長の手当も引き下げられる旨が強調された。特別職の期末手当引き下げについては、議員からの質疑もあり、慎重な対応が求められる場面もあった。
また、第120号議案の令和2年度一般会計補正予算(第12号)について、経営戦略部長の水野典雄氏は、「人事院の勧告や人事異動に伴う人件費修正が主な目的である」とした。一般会計の歳出及び歳入は、それぞれ5,397万7,000円を追加し、総額552億4,240万4,000円になるとした。
続いて、国民健康保険事業特別会計補正予算や春雨墓苑事業、介護保険事業特別会計補正予算なども一括して議題にされ、特にこれらの補正が新型コロナウイルス対応と関わっている点に議員の関心が寄せられた。
公共事業の進捗に関する議論もあった。特に、一般会計に伴う水道や下水道事業補正予算については、議論が生じ、職員の給与や福利厚生にかかわる重要な案件として、市民への影響の大きさが強調された。
これらの予算は賛成多数で原案通り可決された。今後、指定管理者の指定や公共事業の契約等が次会議で再び議論される見通しである。最後に、一般質問に対する質疑応答が行われ、意見の多様化が見られたことが印象的であった。