令和4年3月24日、瀬戸市議会が行った定例会では、多くの議案が審議され、重要な決定が行われた。
最も注目されたのは、瀬戸市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正である。
この議案では、既に導入されている家庭系ごみ有料化の実施に合わせ、徹底したごみ分別と減量を進めることが提案された。
総務生活委員会の浅井寿美委員長は、「有料化制度は、155自治体で実績があり、約6割が有料化実施翌年度に10%以上の減量を達成している」と述べ、制度の必要性を強調した。
また、改正に伴い、アクションプランが策定され、今後のごみ減量施策が進められる。
「令和5年9月からの有料化制度とともに、新たな施策を実施することで、高い効果が期待できる」と答弁もあり、関係者は前向きな姿勢を見せている。
一方で、反対意見も多く出され、特に継続審査を求める声が上がった。
「市民の負担を考えると、今こそ分別や減量の意識を高める枠組みが必要である」との意見もあった。
次に、瀬戸焼をテーマにした新条例の制定が議題となった。
この条例は、地域の特色である瀬戸焼を積極的に楽しむことを促進するもので、教育長が「条例は瀬戸焼の魅力を広めるための基盤になる」との意見を述べた。
この条例の制定は、市民に対して陶磁器の使用を促す狙いがある。地域団体との協力も図る必要があるとされ、期待が高まっている。
他にも、スポーツ施設条例の一部改正も審議され、市民がより多く利用できる環境を整える施策も提案された。
「特に障害者や高齢者向けの利用を重視していく」との発言もあり、包括的な施策が進むことが求められている。