令和4年9月2日、瀬戸市議会において地域包括ケアシステムや公共交通システム、学校給食の無償化などについての一般質問が行われた。
最初に、戸田由久議員が地域包括ケアシステムの進捗状況について問うた。地域包括ケアシステムは、高齢者や障害者などの地域福祉を支える制度である。戸田議員は、リーディングコンテンツを動かすための住民の意見や市民アンケートから明らかになった課題、そしてこれらがどのように評価されているかを知りたいと述べた。健康福祉部長の中桐章裕氏は、リーディングコンテンツにおいて特に認知症支援や外出支援の必要性が高いと答えた。
次に、カーブミラーの設置についても議論があった。戸田議員は、カーブミラーの要望に対する実績と市民の満足度について尋ねた。都市整備部長の大森雅之氏は、55件の要望に対して5本の設置しか行われていないことを認め、設置基準に則った判断が行われるとコメントした。
次に、浅井寿美議員が地域公共交通について質問した。特に陶生病院のバスロータリー化についての進捗と、その実効性を問うた。都市整備部長の大森氏は、乗り換えや待合環境の整備が進められていると述べつつも、実際の乗り継ぎがスムーズでないことに懸念を示した。これに対し、浅井議員は具体的なハブ路線の設計や、料金体系の見直しが必要であるとの意見を述べた。
それに続いて、新井亜由美議員は、学校給食の無償化について質問を行い、制度の改善や周知方法について提案した。特に、給食費が家計に与える影響がコロナ禍でますます深刻化している現状を訴え、地域の実情に合わせた独自の支援策を強く求めた。
最終的に、議論は公共施設の再開発や整備計画についても触れ、地域の声を大切にしながら市政に活かす必要があると締めくくられた。議会では、多くの議員が市民の要望を真摯に受け止める姿勢を示し、各種協議体や地域との連携の重要性を強調した。今後の施策においても、市民の声に耳を傾けながら実行可能な方針を提案し、持続的な地域づくりを進めていく必要があるとの意見が多く見受けられた。