令和2年第1回日進市議会臨時会が4月28日に開催された。
新型コロナウイルス感染症の影響により、重要な議事が多く行われた。この日は市長から新型コロナウイルスへの対策と市民への協力を求める重要な挨拶が行われ、各議案の審議が続けられた。
近藤裕貴市長は、議会の開会に際し、新型コロナウイルス感染症の拡大について言及。この問題に関しては特に愛知県が特定警戒都道府県として位置づけられ、自治体としても引き続き対応が求められると強調した。市民に対しては、不要不急の外出自粛を呼びかけ、適切な行動を促した。
今回議論された主要な議案には、日進市税条例の改正を含む専決処分や、令和2年度一般会計補正予算が含まれている。議案第29号から第31号にかけては、税条例の一部改正が提案されており、特に固定資産税の課税対象について新たな基準が設定された。この改正については、議員から多くの質疑が寄せられたが、総務部次長である牧茂久氏は、改正が必要であった理由を説明した。
質疑の中で、坂林たくみ議員は、固定資産税の対象が拡大されることに関して、その影響を懸念した。牧次長は、対応が可能であるとの答弁で、議論が進められた。さらに、日進市国民健康保険税条例の改正についても話題となり、舟橋よしえ議員が値上げに関する質疑を行った。
健康福祉部次長の加藤誠氏は、新型コロナウイルスの影響を受けた市民に対する減免措置を講じる旨を説明し、段階的な対応を進めることを約束した。この議案に対しては賛否両論があり、各議員から意見が相次いだ。
審議の結果、議案第29号から第31号までの3件は可決され、令和2年度一般会計補正予算(第1号)も承認された。特に、この補正予算は新型コロナウイルス感染症に対する緊急対応を含み、多額の支出が予定されている。
市長は、補正予算の速やかな施行を約束し、市民生活の安定への取り組みを継続する意義を強調した。また、議長の萩野勝氏も、議員及び執行部の協力に感謝し、更なる努力を呼びかけた。