令和3年第1回日進市議会臨時会が2月8日に開かれた。新型コロナウイルス感染症対策や予算関連の議案が審議された。
会議は午前9時30分に開会され、議長の道家富好氏は挨拶の中で、今臨時会の付議事件について触れ、「慎重なる御審議を賜るようお願い申し上げる」と述べた。また、近藤裕貴市長は、新型コロナウイルス感染症に関する国の緊急事態宣言が3月7日まで延長されるお知らせを行った。市長は、個人や事業者への適切な支援を続け、公共施設の運営にあたると強調した。
議会では3つの議案が上程され、最初に議案第1号の専決処分について審議されることとなった。この議案では、令和2年度一般会計補正予算の承認を求め、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた準備費用889万8,000円を追加するものである。健康福祉部次長の伊東あゆみ氏は、経費の内訳や国の指導に基づいた今年度中の接種券発送に向けた取り組みについて説明した。
議員からは、この専決処分が必要な理由や実施状況について多くの質疑が寄せられた。特に、常に変動する国の指導に対応するためには、迅速な決定が求められることが浮き彫りになった。また、議案第2号および第3号も審議された。特に第2号では、令和2年度一般会計補正予算(第10号)で4億4,589万9,000円の増額が求められ、ワクチン接種の円滑な実施に必要な予算を確保することが目的とされている。
さらに第3号では、小中学校における大型提示装置の購入契約が提案された。市川学習教育部長は、今回の購入がGIGAスクール構想に基づくもので、電子黒板機能を備えたプロジェクターの設置を通じて、生徒の学習環境の向上を図るものであると説明した。
投票結果は、各議案に対し全員の賛成を得て可決された。議長は今回の臨時会を振り返り、議員の協力への感謝を述べた。市長も議員に対し、引き続き市民の安全確保に全力を尽くすよう訴えた。
このように、日進市議会は新型コロナウイルス感染症対策に全力を尽くす姿勢を示しながら、適切な議会運営を行っていく意向を明確にした。