令和6年第1回日進市議会臨時会が2月7日に開催された。
今回の臨時会では、二つの補正予算議案が中心となり議論された。議案は、一般会計補正予算に関わるもので、とりわけ物価高騰に対する市民への支援が焦点となった。
近藤裕貴市長は、議案第1号の提案において、物価高騰に対応するための臨時給付金として、住民税均等割のみ課税の世帯とこども加算世帯に対し、速やかに20億円の支援を行う必要があると説明した。これに加え、歳入と歳出双方で2億1383万円の調整を求めるもので、総額は315億539万円に達する見込みである。
この議案に対して、舟橋よしえ議員は、物価高騰対応のための給付が昨年末にはすでに企画されており、早期支給の観点からその効果について質問した。市の祖父江直文健康福祉部次長は、2月中旬に給付開始が予定されている旨を回答した。
一方で、議案第2号について議論が行われ、こちらも物価高騰対策としての意義が強調された。提案説明では、歳入で1億3779万円を追加し、全体の予算を316億4319万円に設定することが提案された。こちらも肯定的な意見が多かったが、坂林たくみ議員からはマイナンバーカードとの連携について懸念が示され、利用者との格差を心配する声も上がった。
最終的には、両議案ともに賛成多数で可決された。市長は、出席したすべての議員に感謝の意を表し、次回の定例会に向けた準備を進める旨を強調した。議会は午前11時33分に閉じられ、臨時会の成果が市民にとって有益なものになることが期待される。