令和2年第3回日進市議会定例会が8月31日に開催された。
本会議では、令和元年度の各会計の決算認定を含む23議案が提案され、議論が行われた。議長の道家富好氏は、開会の挨拶で「本定例会は、令和元年度を総括する重要な議会」と述べた。続いて、市長の近藤裕貴氏も挨拶を行い、新型コロナウイルス感染症による影響について触れ、引き続き感染拡大防止に取り組む重要性を訴えた。
主な議題の一つ、議案第63号である令和元年度日進市一般会計歳入歳出決算に関しては、歳入決算総額438億1,318万円、歳出決算総額419億5,398万円であり、実質収支は16億9,293万円となったことが報告された。決算の内容は、おおむね適切であったと監査委員の浅岡勇夫氏が確認した。さらに、地方自治法の規定に基づく各特別会計決算の認定も求められ、特に医療や福祉関連の重要性が強調された。
また、令和2年度の補正予算案も多く提案され、新型コロナウイルス感染症に関連した支出が含まれている。例えば、議案第74号の補正予算(第5号)では、コロナ対策関連事業に対する予算が2億720万3千円増額されることが確認された。
さらに、議案第83号では、小中学校向けのICTネットワーク整備業務契約が提案され、合計約3億円の契約金額が報告された。これに対し、議員から現場の教職員の意見や工事期間中の配慮について質疑が行われた。教育環境の整備が進む中、県の補助金が活用されることで、より良い教育環境が整備されることが期待されている。
市は、新たに固定資産評価審査委員会委員や教育委員会委員も選任し、今後の市政運営への準備も着実に進めている。このように、日進市全体の健全な運営と市民の生活の質向上に向けた取組みが、各議案を通じて再確認された。