令和2年の第1回日進市議会定例会が開催され、さまざまな議案に対する質疑が行われた。中でも、債権管理条例の制定、行政不服審査法施行条例の改正などが主要議題として挙げられる。
特に注目されたのは、議案第1号の「日進市債権管理条例」だ。市の債権管理手続が円滑化されることが期待されている。総務部次長の牧総務部次長兼総務課長は、「延滞金や遅延損害金の規定を設けなかったのは、今ある法令で徴収可能なため」と答えた。
また、健康福祉部次長である川本幸福氏は、令和元年度の一般会計補正予算に対する質疑において、国民健康保険税の引上げ理由を説明した。彼は、「市税水準を標準保険料率に近づける必要がある」と強調し、値上げが市民生活に与える影響についても懸念が示された。
議案第5号に関連しては、白井えり子議員から「保育無償化に伴う負担軽減について」との質問があり、川本次長は「国庫負担金が増えるが、個別の負担軽減施策は進めていない」と回答した。さらに、議案第18号、一般会計予算では、民生費が全体の約48%を占めると報告されたことにも注目が集まった。
その他、教育や福祉分野でも多くの意見が交わされ、特にボランティアドライバーの養成事業に関する再評価の声も上がった。さらに、交通指導員や図書館への予算配分についても活発な議論が展開された。
このように、多様な視点から議論が進められ、今後の日進市における政策実施に向けた具体的な姿が示唆されている。市民生活に直結する政策と財政が密接に関わっていることが強調され、柔軟な対応と見直しの必要性が再確認された。