令和4年第2回日進市議会定例会が6月14日に開催され、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、高齢者支援および教育環境についての議論が多く見られた。
議題の中で、高齢者の移動支援に関する話題が議員の白井えり子氏から提起された。これに対し、健康福祉部長の川本賀津三氏は、現在、移動支援事業が8地区で実施されていることを報告した。具体的には、6つの地区で定時定路線の運行形態による支援や、買い物・病院等への送迎サービスが行われている。
また、事業終了後の継続的な支援策として、川本部長は介護保険制度を通じた住民主体の移動支援の枠組み活用を計画していると強調した。白井氏は、現在測定中の利用者ニーズと今後の車両の増加必要性についても言及し、早期の増車を求めた。
次に、高齢者見守りキーホルダーの製作に関する提案について質疑が行われた。白井氏は、急に具合が悪くなった際の身元確認手段としての見守りキーホルダーを提案した。これに対し、川本部長は現在のヘルプカード制度にも触れ、他市業務の調査も検討していると述べた。また、この制度の一般高齢者への周知の重要性も訴えた。
教育環境については、小中学校体育館への空調設置の必要性が炙り出された。“命に関わる防災の避難所”として、空調設備の導入が急務であることを地方自治における重要課題として捉えた議論が展開された。教育部長の加藤裕氏は、空調設備の設置計画が進行中であることを示しつつ、今後の実施スケジュールについて具体的な回答を行った。
さらに、放課後児童対策の見直しも示唆された。来年度からの学区編成に伴い、梨の木小学校区の放課後児童クラブ不足への対応が必要となる。こども未来部長の棚瀬浩三氏は、教育委員会及び関係者との協議を行い、ニーズ把握に努めている旨を伝えた。
最後に、スマートインターチェンジ及び道の駅整備についても質疑があった。市民からの不安の声に応える形での丁寧な説明が必要とされており、産業政策部長の長原範幸氏が手続きについての詳細を述べた。市民参加の重要性が叫ばれる中、透明性のある進行が望まれる場面であった。