令和3年第1回日進市議会定例会が3月22日に開かれ、複数の議案が慎重に審議された。
特に注目を集めたのは、日進市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり条例の制定についてである。
この議案に対して、川嶋恵美議員が賛成の立場で討論し、食事の重要性を強調した。特に8020運動の進展について触れ、当初10%未満であった達成者が現在は50%超へと増加しつつあることが述べられた。さらに、オーラルフレイル対策についても言及し、市民一人ひとりが健康づくりに寄与する重要性が訴えられた。
同様に、ごとうみき議員も賛成の立場を示し、小学校での歯磨き指導を拡充すべきとの意見を述べ、医療アクセスの格差についても言及した。彼女は、歯科診療が経済格差に影響される現状を改善する必要があると強調した。
一方、より経済的な観点から、福祉厚生委員会の大橋ゆうすけ委員長は議案第6号、日進市職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正について言及し、職員の定期的な服務宣誓の必要性を訴えた。また、緊急時における適応力をもつ制度設計がなされるべきと述べた。
国民健康保険税条例の一部改正に関しては、議員たちの間で賛否が分かれ、非正規雇用者への配慮が求められた。坂林たくみ議員は、国民健康保険税が新型コロナウイルスの影響を考慮して適切に据え置かれることの重要性を指摘する一方、経済的負担軽減の必要性についても言及した。
これらの討論を経て、最終的には、各議案が賛成多数で可決される結果となった。議会は、市民生活への影響を考慮し、財政面でも議論が続く中、道の駅やスマートインター事業の整備など将来計画についても引き続き検討を重ねる必要があるとしている。