令和元年第3回日進市議会定例会が9月5日に開催され、市内交通サービスや福祉施策などに関する一般質問が行われた。市民からの要望を踏まえて、くるりんばすの運行改善や道の駅整備の進捗状況、さらにはひきこもり支援の拡充について多くの議員が意見を表明した。
まず、くるりんばすに関しては、議員たちから地域をより細かく支援するライフラインとしての役割強化が求められている。"くるりんばすの改善点の一つは、福祉施設へのアクセス向上です。"と発言したのは、山根みちよ議員である。
市民生活部長は、「部分修正案を令和2年度中に策定を目指している」と述べた。さらに、「現在、公共交通に対する市民の要望を集約しており、実証や調整が必要である」とも話した。
道の駅の整備についても質問が集中した。昨年決定された計画が延期され、令和5年の開駅となったこのプロジェクトに関して、建設経済部長は、「調査設計業務を進めている」と明言した。また、経済効率を考慮しつつ、さまざまな自治体からの情報を吸収し運営方法を調整していくことにも触れた。
ひきこもり支援のテーマでは、養育費の未払い問題が特に目立った。日進市内のひとり親世帯の中で、養育費を実際に受け取っているのは27%に留まると指摘された。これは、養育費を巡る相談窓口の重要性を訴えるものであった。
教育面では、全国学力・学習状況調査について言及があり、中学校では全体的に良い評価が得られたが、特定の分野では改善の余地があることも指摘された。教育長は、「この結果を基に随時授業改善に努める」と述べ、更なる優れた教育を目指す考えを示した。
最後に、公益的な視点から、公共の場におけるごみ問題や美化運動を進める必要性もちりばめられ、議員たちは市民参加のアプローチを重視する姿勢を強調していた。これは市民協働による街づくりへの提案として、長期的包摂の視点が必要であると認識されていることを反映している。今後の日進市における施策が市民の期待に応えられるよう、各担当部は精一杯取り組む姿勢を見せている。