令和5年第2回日進市議会定例会において、様々な重要課題が議論された。
特に、災害対策に関する質問が目立った。山田久美議員は、東日本大震災以降の防災の取り組みを評価しつつも、最近の能登地方の地震を例に挙げ、より具体的な災害対策の充実を求めた。発言に対し、杉田生活安全部長は、専門職員が災害対応にあたることを強調し、既存の防災研修の継続と地域住民向けの出前講座の実施を説明した。
次に、香久山地区の交通対策に関連する橋梁整備についても議論が展開された。坂林たくみ議員は、通過交通の抑制に関して、施策の方針を問う質問を投げかけた。蟹江都市整備部長は、交通安全基準を満たすために、必要な調査を行いながら進めていく考えを示した。
また、地域支え合い活動については、多数の議員から支援体制の充実が求められた。川本健康福祉部長は、地域での自助努力を促進し、生活支援活動においてセンターとの連携強化を図るとして、新たな取り組みを行う意向を表明した。
主要な課題の一つとして、国民健康保険税が挙げられた。坂林たくみ議員は、過去数年間の保険税の推移を示し、加入者の負担増を指摘した。川本健康福祉部長は、標準保険料率と比較して低い水準にあることを強調しつつも、さらなる負担軽減策の必要性を認めた。
最後に、公共施設のバリアフリー化についても活発な意見が交わされた。舟橋よしえ議員は、すべての市民が安心して利用できる環境の整備を強く求め、特にトイレの設置に関する具体的な要求が上がった。担当部長たちは、それらの意見を受け止め、必要に応じて今後の施策に反映させることを約束した。
日進市議会では、地域の実情に即した多様な施策が求められ、今後も充実した議論が続くことが期待されている。