令和2年第4回日進市議会定例会が11月25日に開会した。主な議案は12件で、特に補正予算に関する内容が中心となっている。
この会議では、議案第87号から議案第98号に至るまでの補正予算や規約の変更が議題に上がる。中でも議案第87号では、一般会計の補正予算が増額され、372億2,733万5,000円に達することが説明された。市長の近藤裕貴氏は、「事業の円滑な運営に向けて、必要な資金を確保するための補正である」と強調した。
また、議案第88号から第90号では、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計の補正が提案された。これにより、各特別会計においても予算が増額され、市の財政を支える基盤が強化される見込みだ。
重要な話題として、議案第96号から第98号にかけては、議員や特別職の報酬及び給与に関する規定の改正が提案され、特に期末手当が引き下げられる。本議会では、「議会の透明性を保ち、財政の健全性を維持する目的」として改正が進められた。
質疑応答の際には、議員の白井えり子氏が、議員期末手当の減額について質問し、特にコロナ感染拡大が影響しているのかを確認した。市長は「今回の改正は人事院勧告に基づくものであり、コロナ対策に直結したものではない」と明言した。
さらに、議案第95号では、日進市の学校においてICTを基盤とした教育環境を整備するため、大型提示装置の購入契約が約1,837万6,380円で提案された。この取り組みは、GIGAスクール構想に関連したもので、市内全小中学校に新たな教育設備が提供されることになる。
会期は11月25日から本年末の12月18日までの24日間と決定され、議員たちは慎重な審議を行う姿勢を示した。今後の議会運営に期待が寄せられる。