令和3年の第4回日進市議会定例会では、複数の重要な議題が議論され、特に交通指導員の処遇改善とプラスチックごみの削減が注目を集めた。
交通指導員に関する山田久美市議は、現在22名の交通指導員が配置されているが、定数29名には達しておらず、7名の欠員が存在する実情を指摘した。これに対して、市は交通指導員の募集に難航している理由を説明した。深刻な体力・精神的負担から、交通指導員の応募がゼロである現状が続いている。
山田氏は「交通指導員の責任感は非常に大きい」と語り、時給のアップや危険手当をつける政策を求めた。これに対し、石川総合政策部長は、「報酬性向だけでなく、勤務条件全体を見直す必要がある」とし、引き続き検討の余地があることを強調した。
さらに、河野恵美市議は、日進市が取り組むプラスチックごみの削減について質問した。現状として、令和2年度には989トンのプラスチック製容器包装が回収されており、今後は新たに法整備のもと、より多くのプラスチック製品をリサイクルすることが求められている。
また、川嶋氏は帯状疱疹のワクチン接種に関する助成制度を再検討することを市に提案し、子宮頸がんワクチンの接種勧奨についても積極的な取組を促した。これに対し、伊東健康福祉部担当部長は、国の方針に注意を払う重要性を示した。
この会議では、現在の公共施設整備や教育に関連した活動についても触れられ、多様性と質の高いサービスを求める市民の要望が示された。市は来年度以降も引き続きこれらの課題に取り組む姿勢を示していく方針である。