令和3年第1回日進市議会定例会が3月1日に開催された。今期の議題は多岐にわたり、市民の生活に密接する多様な条例が提案された。
特に注目されたのは、日進市長の給料の月額の特例に関する条例制定についてである。市民の生活に影響を与える新型コロナウイルスの影響を鑑み、市長の給料を10%減額することが提案され、議論が行われた。質疑において、山根みちよ議員は、「特別職三役が対象ではなく市長のみとした理由」を問う質問を行い、総合政策部次長の杉田氏は「市民の生活に配慮し、判断として市長自ら提案した」と回答した。
次に、日進市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり条例の制定についても活発な意見が交わされた。渡邊明子議員は、条例に対する準備状況や何が変わるのか、令和3年度における関係事業について質問した。健康福祉部次長は、条例制定に向けた準備が進められている事を述べ、施策により市民の健康促進が目指されることを強調した。
また、令和3年度の日進市一般会計予算は過去の財政状況を鑑みて厳しい見通しとなっており、数項目の減額が行われたが、特に新型コロナウイルス対策の位置付けが必要であることを議会での意見として共有する結論に達した。
令和3年度については、日進市の人口が10万人以上に渡る持続可能なまちを目指しており、地域振興や福祉施策が求められる中で、今後市民参加による施策や取り組みも重要になってくる。これにより、市の行政施策が市民生活にどう影響を与えるのか、その進捗に期待が寄せられる。