令和3年9月31日、日進市議会の定例会が開催され、重要議案が審議されることとなった。
この定例会では、令和2年度の決算認定や各種条例改正案が提案された。この中で、特に財政の健全化に向けた議案が議題として取り上げられた。
市長の近藤裕貴氏は、「令和2年度の一般会計歳入決算は513億円で、歳出は493億円と、前年より増加している。」と述べた。また、新型コロナウイルスの影響を受けた市の財政状況についても言及し、事業運営の見直しを行う重要性を強調した。
決算審査に関し、代表監査委員の浅岡勇夫氏は「経営成績及び財政状態を適正に表示していると認められた」と報告した。監査委員からは、今後も引き続き厳密な財政管理を求める声があがった。
議案検討の中で特に注目されたのは「日進市公契約条例の制定」である。この条例制定案について、代議士は「地域経済の発展や市民の福祉の増進に寄与する」と強調し、間接的な雇用の確保を目的にしたものであることが明かされた。議会の決議を経て、地域の経済活性化にもつながることが期待される。
また、日進市の健康福祉部長が示した新型コロナウイルスに対するワクチン接種事業についても注目されている。接種状況について「65歳以上で92%、12歳以上でも61%を超えている」とし、今後も市民に迅速な接種を行うとした。これに対して、議員からはワクチン接種の更なる優先順位についての質問があった。市長は「接種希望者へ可能な限り速やかに対応する」と答えた。
最後に、本会議では様々な事業への補正予算案が審議され、特に生活安全部からの公共交通の提案も注目された。市民建設委員会の青山耕三委員長は、地域公共交通の重要性についての調査結果を報告し、今後の整備状況について期待を寄せつつ、詳細な議論を求めた。