令和3年5月17日、日進市議会臨時会が開会した。
この臨時会では、新型コロナウイルス感染症に関する重要な議案がいくつか提出された。市長の近藤裕貴氏は、感染防止対策を引き続き強化する方針を示し、各議案の審議に速やかに取り組むよう呼びかけた。
特に、議案第29号から31号までの3議案については、税条例の改正や令和3年度の補正予算に関する内容である。これらは、地方税法の一部改正に伴う専決処分を承認するもので、特に生活支援特別給付金の支給に関連したものである。市の予算が262億円を超える中、約3,538万円の増額が盛り込まれ、さらに市民に対する支援策が拡充される見込みである。これに対して、「この補正予算は、生活支援の必要な世帯にとって大変重要であり、迅速な執行が求められる」と古川ひさお議員が指摘した。
また、福祉関連の報告も行われた。福祉厚生委員会の大橋ゆうすけ委員長は、福祉会館の再整備について言及し、利用者数の微減が見られる中、今後の運営方針について議員からの質問が相次いだ。
重要な選挙も行われ、武田治敏氏が新議長に、渡邊明子氏が副議長に選ばれた。新たな役員体制の下、議会は一層の活性化を目指す方針が示された。
会議の最後には、議案第34号として監査委員の選任が行われ、新委員として萩野勝氏が選ばれた。新たな常任委員会委員選任が報告される中、各委員会の責任者がそれぞれ挨拶を行い、議会のスムーズな運営に対する決意が示された。
新型コロナウイルス感染症対策や福祉に関する議案が多数含まれる今回の臨時会は、地域の安全と市民生活の維持に向けた重要な審議の場となった。